APERUNZ NOTE

aperunz.labの備忘録。ビデオ撮影のこと、漫画のこと。

キングオブコメディのいない世界

 話題にするには機を逸している感がありますが、キングオブコメディ高橋さんが制服を盗んだ罪で逮捕されたそうです。大ファンなので本当にショックでした。本人も罪を認めているし、余罪も自供しているとのこと。犯した罪は決して軽くはありません。

 

 今回の件に関して、「もしかしたら性依存ではなかったのか?」の観点から擁護する意見も見られましたが、本来であれば第三者である我々にはそれを断定できるだけの情報などありません。もしそうであるならば治療をしてもらって社会復帰をしてもらいたいと思っています。

 

なぜなら彼らのコントは面白いから。

 

キングオブコメディのコントの特徴

 ボケ役、今野さんのキャラクターの印象が強すぎて、基本的にそこが強力なフックになっているコンビに見えますが、実は高橋さんのツッコミも特徴的ではあります。

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 通常の強く否定するツッコミではなく、今野さんの強烈なボケに対して「受容し説明する」ツッコミです。一度高橋さんが仕方なく受け入れ、理解できないけど納得する形でコントが進んでいくことによって、あの強烈なキャラが世界観に受け入れられていく、という印象を自分は持っています。(※「誘拐」などの叩くタイプのツッコミなど例外はありますが)

 このたしなめる形でのツッコミが本当に上手で、言葉のチョイスもかなりはまっていると思います。ネタ作りは二人で会話を行って最終的な仕上げを高橋さんが行うそうなんですが、そこの舵取りがこの「キングオブコメディ」の色を作っているんだと思います。まったく理解できないキャラとしてボケ役を全否定するコントに対し、キンコメの中では今野さんは愛すべき人として受容されているのです。異端である独特であることを排他しない世界。キンコメのコントには異端に対して愛がある、気がする…自信ないですがそんな印象です。今野さんのあの感じ、現実でいたら絶対にやべーやつなのに。

 

キンコメ解散のショック

 昔、伊集院光さんのラジオの中で「人力舎は厳しいところだから」という話をしていました。その通り高橋さんは事務所を解雇、キンコメ解散という流れになってしまいました。

 「作品と作者の人格は切り離して考えるべきだ」という意見が通常ネットでは主流ですが、実際に仮に解雇解散にはならなくてもテレビ復帰は無理だったでしょう。しかしそれでも自分はキングオブコメディの新しいコントをもう一度見たいです。今野さんのあの奔放なボケをたしなめるツッコミは高橋さんしか考えられないと、ファンである自分はそう思っています。

 

 願わくばコント作家として、表舞台に立てなくてもお笑いの世界に帰ってきてほしいですね。罪を償った後はまたチャンスがある社会になればいいと思います。

 

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