APERUNZ NOTE

aperunz.labの備忘録。ビデオ撮影のこと、漫画のこと。

【MV紹介】Take me back to your house/Basement jaxx

 良いMVを紹介します。有名どころ basement jaxxよりTake me back to your house

 
 
基本2つの場面で構成されており、「現実の退屈な酒場」と「カラフルな(おそらく空想上の)幕のこちら側」がわりとシームレスで続いています。退屈な酒場のシーンは彩度を極限まで落としています。これは寒さの表現の他、ソリッドな画を作ることによって排他的な空間演出になっています。一方で空想側のダンスシーンでは色が強調されており、また登場人物たちのヒロインへの関心も露骨に向けられています。
 
 この作品が良いのは、通常こういった構造で作る際、現実と空想を区別するため「酒場ではダンスシーンをいれない」「空想ではヒロインの願望が成就する」などのわかりやすい制約をいれがちになります。
 しかしこのMVでは(ここは敢えてだと思いますが)2つの区別が曖昧な箇所も残されています。酒場でのドデカいバンジョーや二足歩行の熊など。2コーラス目からの混在は顕著で、それがただの安っぽいMVにならない仕掛けとして働いています。
 
ラストの混乱のシーンからの戦車は綺麗に決まって美しいですね。退屈な日常をぶち壊すのは戦車に乗ったオジサマ、素敵です。
 
 
あと単純にスカート振りダンスがカワイイ。